驚くことに、未だに平和ボケしている会社員がいます。
傾向として、彼らは組織の中で長年働いてきています。歴史が長い会社ほど、過去の歴史の中で企業文化、社風が作られています。
同じ事業内容、企業規模であっても、社風は会社毎に異なります。社員は意識すること無く、いい意味でも悪い意味でもその社風に染まっていきます。朱に交われば赤くなるのです。
会社も商品、サービスも永遠ではない
会社は永遠の存在とは言えません。その会社が提供する商品やサービスは永遠のものではありません。やがて、その会社は解散となると、社員は外へ放り出されます。
そこで初めて、今まで自分たちを守ってきてくれた会社というものを再認識するのです。1つの会社で染みついた社員の体質というものは、そう簡単には抜けるものではありません。会社は1つのファミリー。
企業文化が社員の体質を作るといっても過言ではないような気がします。
社風の違い
当然のごとく、会社の最高責任者は代表取締役。会社を解散するとなると、全責任は代表取締役にあるものの、同時に社員にはまったく責任が無いとは言えないのです。
例えば、次のケース。
A社とB社が存在しているとします。
両社とも同じカテゴリーの製品を社会に提供しています。品質と価格は共にB社の方が少々高い。事業規模は同じ。ところが両社の大きな違いは社風。
A社は老舗ということもあり、胡坐をかいているような社員が多い。古い体質を持つ古参が社内の風通しを悪くしているのです。社員はA社の看板を背負っていることもあり、何かと楽な人生を歩いてきたのです。それは、ブランド。今の社員が作り上げたブランドではありません。
若手社員は日々、古参と接しながら疑問を抱きつつも、やがて同化していくのです。
一方、B社はA社とは違う商品開発に重きを置き、コストはかかるものの品質の高い商品を提供しています。B社は顧客サービスの質が高く、A社ほど社歴が長いわけではないものの、社員たちはよく教育されています。
お客さんは理屈だけで買うわけではない
もしあなたがお客さんならば、A社とB社のどちらで商品を買いますか?
管理人がお客の立場なら、迷うことなくB社から買います。
物は値段が全てではありません。最終的に、お客さんは嫌いな会社の製品を買わないのです。人は、嫌いな奴から買わないのです。
人の心理は、そのようなもの。
人は理路整然と理屈だけで商品を買っている訳ではありません。むしろ、感情に左右されて物を買うことが多いのです。
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