東京都内の駅周辺における自転車の駐輪は厳しく監視されています。年金受給者の方とおぼしき監視員が駅周辺の要所要所に立っていて、駐輪に目を光らせています。
駐輪禁止の場所に自転車を停めると、監視員によって警告の紙が自転車に貼られ、やがて撤去されてしまいます。
ざっと眺めても、銀行の周囲は撤去覚悟の自転車だらけのケースが目立ちます。このいたちごっこは、いつまで経っても終わりが無いと思いますね。
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駅周辺の自転車の駐輪
個人的に、徒歩で移動する時間の許容範囲は、10分から15分ほどではないでしょうか。10分の歩行なら1,000mほどは移動できます。徒歩で15分から20分以上もかかるのであれば、他の足が欲しくなります。
また、女性が重い食材が入った買い物袋を両手に持つのは大変です。だから、手軽な自転車が必要。
有料の駐輪場は、駅周辺にあることはあります。しかし、駅から少々離れている場合もあります。また、都内で駐輪スペースに十分な余裕はありません。
シェアサイクル
この諸問題の解決策として、一部のエリアでシェアサイクルが展開されています。民間企業がこのサービスを始めているものの、採算性を考えたら、決して楽観はできないのではと思ってしまいます。
何故なら、安価なママチャリなら1万円台で買えます。通勤や通学、買い物等で毎日のように自転車を使うならば、コストの面ではシェアより所有の方が安くあがるでしょう。
レンタル自転車のレンタル料金が高すぎては、誰も借りようとは思いません。この程度のレンタル料であれば容認できるという値ごろ感を打ち出す必要があります。
こちら、シェアサイクルの記事。
http://www.jnews.com/eco/2012/004.html
このようなサービスは公共性が高く、各自治体が運営するのも1つの方法かもしれません。管理者は年金受給者で対応できます。高齢化社会が進んでいる今日、雇用対策とボケ防止?にも繋がるのではと思ったりします。
既に、自動車の世界では所有からカーシェアリングの流れが始まっています。
クルマを所有していても、週末に乗るかどうかの使用頻度であれば、カーシェアを利用した方がトータルの維持費は断然安いのです。レンタカーを利用しても断然安い。
しかし、車は維持コストだけでは割り切れないオーナーの情緒が絡む動産。所有にこだわる人も多いのは事実。自分や家族の荷物を車のラゲッジルームに積んでおけるメリットもあります。
都内を走行している車両の平均速度は20~25km/hというデータをどこかで聞いたことがあります。自転車の移動速度も同程度。
とすると、1人が短距離移動するために全幅が1.7m×全長が4.0m前後のコンパクトカーを使用すれば、駐車するまで6.8m2の道路を占有し続けて、その間にCO2を排出し、目的地で駐車場を探す必要があります。
それに対して、自転車はとてもエコな乗り物。自転車は車に比べたら駐輪スペースがわずかで済みます。
自治体の条例で駐輪を厳しく取り締まっても、人は日夜移動を続けます。ここで、行政側が解決方法としての代替策を用意するのも1つの考え方かもしれません。
勿論、シェアサイクルを普及させるには、貸出と返却を兼ねる拠点をかなり増やす必要があります。自宅周囲にシェアサイクルの拠点が無ければ、そのメリットは半減してしまうからです。そこがシェアサイクルの最大の壁といったところでしょう。
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