流通の流れは、製造メーカーが問屋へ商品を卸し、商品によっては2次、3次問屋を経て小売店に並びます。あるいは、メーカーや販売元が販売代理店を募集し、代理店経由で商品が流通しています。
しかし、これらの流通システムはスマホの普及により、製品やサービスによっては過去のものになりつつあります。
Contents
メーカーが抱える諸問題
値崩れ
製造メーカーやサービスの提供元が頭を痛める問題の1つとして、商品の小売価格の値崩れです。今まで、多くのメーカーはあの手この手を使って小売り価格の維持に努めてきました。もちろん、独占禁止法の範囲内での話です。
そして、メーカーが代理店制度を導入している場合、諸般の事情で販売代理店側から契約が解除されることもあります。それが有力代理店であれば、メーカーは打撃を受けます。そもそもメーカーは販売代理店を100%コントロールすることは不可能なのです。
手元のスマホで手軽に商品やサービスが買える今日、メーカーとしてはブランドイメージと小売価格の維持が容易ではない時代。
そもそも、インターネットの普及が始まった2000年台初頭から、毎年EC市場が拡大を続けてきた背景から流通が大きく変わってきたのです。
頻繁なモデルチェンジ
メーカーが新製品を発売しても、ネット市場では短期間で小売価格の値崩れが発生します。よって、メーカーは短期間でマイナーチェンジ、あるいはモデルチェンジを繰り返して、小売価格を維持していかざるを得ない事情があります。
そして、それがメーカーの経営を圧迫する要因の1つです。
マイナーチェンジやモデルチェンジが容易ではないとなると、ライバル製品の中で自社製品が埋もれていくのです。
インターネット通販の拡大に比例して、この連鎖がスピードアップしてきました。誰も、この連鎖を止めることはできないと言っていいでしょう。
だったら、小売価格の値崩れが起きない方法で商品やサービスを流通させるしかないのです。
ケーキ屋さんの悩み
1年を通して、ケーキが一番売れる時期は12月。12月はクリスマスケーキが爆発的に売れるのです。これは、過去から現在まで何も変わりません。
ところが、6~9月にかけてケーキの販売は落ち込むのが普通です。蒸し暑い季節はケーキよりも冷たいものを口に入れたくなります。ケーキの販売は12月と6~9月の売上の差がかなり大きいという商品特性があります。
そこで、バースデーケーキのインターネットネット販売とアフィリエイトを組み入れることで、実際、業績が急上昇したケーキ屋さんが存在します。ケーキ屋さんの商圏が店から半径1~2kmから日本全国に一気に拡大するのです。
アフィリエイトの活用
これらの問題を解決する方法として、アフィリエイターに商品やサービスの紹介を依頼するアフィリエイト販売が真っ先に挙げられます。
巨大な流通経路を抱えている大企業群は別として、メーカーや販売業を営む中小企業は従来の販売代理店制度を見直して、アフィリエイト販売を取り入れる、または切り替えるのも1つの方法。
アフィリエイト販売の流れ
インターネットユーザーが商品やサービスを購入する流れは、大雑把にこのようになります。
【インターネットネットユーザー】
▼ スマホやPCからアクセス ▼
【アフィリエイターが運営するブログ】
▼メーカーのWebにアクセス▼
【メーカーの販売用ページ(LP)】
▼ 商品購入 ▼
ネットユーザーに商品が届く
※メーカーは商品が売れた時点でアフィリエイターにアフィリエイト報酬を支払う。
メーカー、販売元のメリット
このシステムのメリットは次のとおり。
・商品の小売り価格が値崩れしない。
・ブランドイメージを維持できる。
・メーカーがネット広告を出す、出さないは自由。
・成果報酬型広告のため、商品が売れてからアフィリエイターに報酬を払えばいい。
・商品のライフサイクルを延ばすことができる。
メーカー、販売元の準備
もちろん、メーカーや販売元サイドで準備することがいくつかあります。
・メーカーや販売元が商品販売用LP(ランディングページ)を用意する必要がある。(1ページでOK)
・アフィリエイターのブログに貼り付けるバナーを作成。
・メーカーが物流機能を構築する必要がある。(物流の外部委託が可能)
ネット通販の世界では販売代理店同士で価格競争が進むと、代理店はその商材の取り扱いからの撤退を視野に入れることもあります。代理店は不毛な価格競争から撤退していくのは当然です。
インターネット通販が右肩上がりで上昇を続けている中で、メーカーは販売代理店が減少していく問題に直面しているかもしれません。
アフィリエイターは強者揃い
今後もアフィリエイトによる商品の流通は右肩上がりで成長していくことはあっても、その逆は考えられません。
なお、アフィリエイターに商品の紹介を依頼する以上、相手は大切なパートナー。この意識が不足しているメーカーがまだまだ目立ちます。中には、楽天やアマゾンのアフィリエイト報酬と同レベルのケースが見られます。
アフィリエイター達は、あまりメリットが無い商品や紹介しにくい商品であれば、即、他のアフィリエイトに流れていきます。
アフィリエイターに対するアフィリエイト報酬を低く抑え、アフィリエイターの立場を軽視しているメーカーは相手にされません。
アフィリエイター達はアフィリエイトの紹介ページを作成する際、リサーチを含めてかなり時間がかかる作業ですから当然です。アフィリエイターにとって、選べる広告は数多いのです。
アフィリエイター達はメーカーや販売元の社長さんが想像する以上に俊敏で、すばしっこい人達。朝令暮改が普通の世界。しかも、インターネットの環境変化はリアルワールドの比ではありません。
自社の商品やサービスがアフィリエイトで販売可能であれば、ASP(※)やアフィリエイターとの関係を密にするマーケティングが成功のための1つと言えるでしょう。
(※)ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)
メーカーや販売元とアフィリエイターの間に入り、インターネットを中心に成功報酬型広告を配信するサービス・プロバイダ。インターネットの世界の広告代理店。
日本最大級のASP
アフィリエイトの対象は「物」だけではなく、旅行や金融、投資、保険、不動産、引っ越し、転職、資格取得、スクール、婚活、美容エステ、美容クリニック、葬祭、Webサービス、ネット回線、動画配信、ゲーム、占い等、生活のあらゆるサービスが対象です。
例えば、女性向きの美容関係の商材はアフィリエイトを活用して業績を伸ばしてきました。
メーカーやサービスの提供事業体とアフィリエイターはこのような関係です。
【メーカーやサービス提供会社】
▼(提携)▲
【ASP】
▼(提携)▲
【アフィリエイター】
ここで、自社の商品やサービスのアフィリエイト販売を検討するならば、ASPが必要です。ASPはリアル社会の広告代理店に相当します。
ASPの中で「A8.net」は日本最大級。無料で資料を請求できますから、まずはこちらから。
お早うございます。
BtoCアフィリエイトの仕組みをより詳しく知りたいと思い訪問しました。
メーカーがアフィリエイターを募集して売上げを伸ばそうという思惑は小売価格の値崩れを防ぐための手段としてなされているのですね。さらにブランドイメージを維持できるという利点がある事はなるほどと思いました。情報公開有難うございます。
Hello
いつもアクセスありがとうございます。
製品の製造メーカーはアフィリエイト販売のみで、販売代理店を持たないケースもありますしね。