投資用マンションの表面利回りは、立地条件やマンションのLDK、築年数等によって幅があります。
2016年現在、東京都内の投資用区分マンションの表面利回りは4%台後半から5%台後半。横浜で6%台後半あたり。
この区分マンションの表面利回りは、2012年から緩やかな下降線を描いています。
※表面利回り=年間賃料収入×1/物件価格
マンションの表面利回りと実質利回り
例えば、2,000万円の区分マンションの月額家賃が83,000円ならば、83,000円×12ヶ月×1/20,000,000円=0.0498。
この物件の表面利回りは4.98%。
年間賃料収入から運営費用(管理費、修繕費)、ローン利息、原価償却費を差し引くと、実質利回りが算出されます。
もちろん、不動産を取得時、不動産屋さんへの仲介手数料(物件価格×3%+6万円)、不動産取得税、そして毎年、不動産のオーナーに固定資産税がかかってきます。
建物が老築化していくと、それが家賃の下げ圧力として働き、更に修繕費が増していくため、表面利回りが低下し、実質利回りも低下していく傾向があります。日本国内の多くのマンションは年数経過と共に資産価値が低下していきます。
区分マンションに投資しても、利益はほとんど出ないと考えるのが順当。なお、一等地のビンテージマンションのような物件は話は別です。
なぜ、投資用マンションの話から始まったかと言いますと、ネット上のブログは投資用マンションに一部、似ているようなところがあるから。ブログが管理者によって管理され、機能していればマンションと似たような資産としての価値を見いだすことができます。
アフィリエイトブログの資産価値
仮に、あるアフィリエイトブログが毎月1万円の報酬を稼いでいるとしましょう。ネット上のアフィリエイトブログの約90%は月額報酬が1万円以下と言われています。
この背景として、ブログを立ち上げてアクセスが発生するまでに時間がかかりますし、継続して記事を書いていくのは容易ではありません。
ブログのコンテンツに魅力が乏しく、ページ数が少なければ、アクセス数は伸びていきません。
短距離走のようなイメージでブログを捉えていると、なかなかブログがアクティブにならないため、更新が止まってしまうケースが多いのです。
話を戻しますと、
それでも、
されど月額1万円。
この1万円は言わば、アフィリエイトブログという資産が生み出す収益。
このアフィリエイトブログの利回りを「5%」と仮定して、シミュレーションしてみます。
アフィリエイトブログの資産価値をX、アフィリ報酬が月額10,000円とすると、
X(アフィリエイトブログの資産価値)×5%(利回り)=10,000円(月額アフィリ報酬)×12ヶ月
X = 10,000円×12×1/0.05
X = 2,400,000円
Xは2,400,000円の資産価値。
もし、アフィリエイト報酬が月額10万円ならば、アフィリエイトブログの資産価値は、24,000,000円。
報酬が30万円ならば、資産価値は72,000,000円、50万円ならば、資産価値は120,000,000円の1億円越えとなります。
アクティブなブログは無形の収益資産
アフィリエイトブログは、コンテンツの充実を心掛けてメンテナンスしていけば、毎月のアフィリエイト報酬は比較的安定しています。
もちろん、Googleアルゴリズムのアップデートによって検索結果は変動します。
更に、ブログの運営次第で報酬を上げていくことは不可能ではありません。
しかも、ブログはデジタル情報の著作物のため、区分マンションのような老築化や修繕費の問題は発生せず、固定資産税はかかりません。
ブログ運営の固定費はサーバーとドメイン費用くらい。ワードプレスのテンプレートを購入しても1万円前後。
勿論、ブログのコンテンツを充実させていくには手間がかかるものの、YouTuberだってカメラで撮影して動画の編集、アップロードまでに手間がかかっています。
ある程度、機能しているアフィリエイトブログは考え方によっては、投資用マンションより実質利回りが高いかもしれません。
多くの不動産投資には借入が伴うため、そこには当然リスクがあります。
その点、ブログの初期投資はわずかなもので、不動産投資に比べたらリスクは桁違いに小さいのです。
不動産とブログを同列で比較するのは少々無理があるものの、毎日、毎月、自動的に収益を生み出すものは有形、無形を問わず収益資産と言っていいでしょう。
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