管理人は2014年あたりから、妙にラーメンを好むようになりました。
ここで、誤解の無いように言っておくと、管理人はそれまでラーメンが嫌いであったわけではありません。ラーメンは好きな外食の中の1つでした。
では、なぜ管理人が以前よりラーメンを好むようになったのか、あえて自己分析してみよう。
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自己分析
2014年あたりから、管理人が以前よりラーメンを好むようになった理由は複数考えられます。
・ラーメン屋の味レベルが年々、向上している。
・ラーメンの種類が増えている。
・ラーメンに見向きもしなかった調理人が真剣にラーメンに取り組んでいる。
・管理人の嗜好の変化。
管理人は外食でモスバーガーを除き、ファーストフードを食べない派。ファミレスで食事するのは、うるう年に1回程度。
チェーン展開している飲食店より、ひたすら個人経営の飲食店を贔屓している派なのです。
日本のラーメン文化は世界一
管理人は日本独自のラーメン文化は世界一だと思います。ラーメン屋さんがお客さんに「美味い!」と唸らせるラーメンを提供しても、概ね1杯1,000円以内。
先進諸国の中で、1,000円以内で「美味い!」と唸るような飲食店は極めて少数派だと思います。美味しい料理を1,000円以内で提供する日本のラーメン文化は驚きの食文化なのです。
豚骨や豚骨醤油、鶏ガララーメン店ともなると、店主が出汁をとるための様々な食材を仕入れ、寸胴で長時間スープを煮込んでいます。その間、店主は厨房で拘束されます。
そこまでしてラーメンに拘るからこそ、店主はラーメン職人なのです。
先進諸国の調理人達からすると、日本のラーメン職人は味にこだわるオタクに見えるかもしれません。
先進国から来日する外国人達が日本の飲食店で食事すると、ほとんどが美味しく安価であると感じているはず。
日本人にとって、ラーメン1杯は1,000円以内が常識ながら、外国人にとっては「美味しくて安い」非常識な世界なのです。
ラーメンの味は店によってピンキリながら、1,000円どころか2,000円以上の味と価値を提供しているラーメン店が存在しているのが日本。
そんなラーメンに心底惚れてしまい、「ズルズル、どーもすする君」のようなラーメニストが全国行脚の旅を続けているのでしょう。
食べログの口コミの中で、「某ラーメン店は少々、値段が高い」なんて頓珍漢なコメントが見つかると、「分かってないな・・」と思うのです。もしくは、そのような人は味音痴なのでしょう。
お客さんの舌を唸らせるようなラーメンは「タレ、スープ、麺、具材の原価、水道光熱費、人件費、家賃、雑費」+プレミアム価値が加算されても不思議ではないのです。
進化するラーメン
遠い昔、ラーメン屋と言えば「醤油ラーメン」「味噌ラーメン」「塩ラーメン」「豚骨ラーメン」あたりが定番メニューでした。
かつて「ラーメンでも食べてく?」なんて会話がありました。「でも」という言葉に、当時のラーメンの味レベルがにじみ出ていたのです。
その後、ラーメンの味はどんどん枝分かれし、
・鳥白湯ラーメン
・つけ麺
・油そば
・横浜家系ラーメン
・豚骨醤油ラーメン
・魚介豚骨ラーメン
・二郎系ラーメン
・激辛ラーメン
・担々麺
・背脂ラーメン
・台湾まぜそば
・台湾ラーメン
その他、全国各地のご当地ラーメンが地元に根付いています。
今や、「○△屋に行く?」「麺屋○△に行く?」「支那そば○△店に行く?」という感じで、美味いラーメン店はブランド化しています。
麺版の総合格闘技
ラーメン文化がうどんや蕎麦文化とは異なる点。
うどん屋と蕎麦屋の各店はそれぞれ独自性があるものの、うどんや蕎麦の「麺」と「つゆ」の作り方には、基本形となる流儀があります。
対するラーメンは、うどんや蕎麦の世界とは異なり、麺とスープ、トッピングの組み合わせが自由な世界。ラーメンはルール無き世界であり、「麺版の総合格闘技」の世界。
ラーメンは美味しければ、何でも有りの世界なのです。
贔屓のラーメン屋さんを応援する対策
2020年以降の新型コロナ感染拡大により、ラーメン店も影響を受けています。知名度の高いラーメン屋さんが閉店するニュースが珍しくありません。
チェーン展開しているラーメン屋さんは別として、夫婦やパートさんの数人で経営している店の中には職人気質の店主がいて、ラーメン一筋でマーケティングにはあまり関心が無い傾向があります。
他の飲食店でも、「この店は営業してるの?」と訝ってしまい、入店のハードルが高い店の中には、驚きのホームラン級の食事を提供している店があります。
そのような店は、コアなファンの舌を魅了する「味」が強み。
「美味い!」と唸ってしまうラーメン店には、必ず一定の固定客が付いています。しかし、お客さんは気まぐれなもので、しばらく足が遠のいてしまう場合もあります。
ラーメン屋さんの経営は他の飲食店と同様、固定客+新規客を増やしていく必要があります。世の中、次々と飲食店がオープンし、食の流行もあります。お客さんは移り気。
そこで、自分が贔屓にしている店があれば、積極的にお店のマーケティングのお手伝いしたいと考えるのが管理人流なのです。
固定客が「この店の味を絶やしてはならない」といった使命感のようなものがあるならば、そのラーメン屋さんは心底ファンに愛されている証拠。
コアなファンは、ちょっとしたマーケティングのお手伝いで、そのお店との末永いお付き合いに繋がればと思うのです。
【1】家族で食事する
ラーメン好きの男性であれば、新規開拓の一環として、食べログなどで気になるラーメン店を見つけて食べに行くことがあるはず。
管理人は食べログの評価点数が「3.0」以上の店であれば、気になる候補に入ります。もちろん、食べログの点数はあくまで参考程度。
そして、実際に自分が新規のラーメン店で食べてみて、自分なりの点数を5段階で評価します。
【4.0以上】絶対、また食べたい
【3.5以上、4.0未満】また食べたい
【3.0以上、3.5未満】また食べてもいい
【2点台以下】2度と食べない
自分の好みと家族の好みは同じではないものの、3.5点以上の店ならば、次回は家族と一緒にその店へ行くことになるかもしれません。3.0以上、3.5未満の店であっても、たまたま店の近くに来ているから、じゃ食べていこうとなるかもしれません。
もちろん、鳴り物入りで開店したラーメン店で食べてみたところ、「2点を付けたら甘いかな」という残念なケースもあります。
【2】友人、知人、同僚に店を紹介する
友人や知人、職場の同僚に自分好みのラーメン屋さんを紹介するのは、軽いプレッシャーのような責任感を抱くもの。なぜなら、相手の好みと自分の好みが一致するわけではないからです。
かつて、管理人はこのようなガッカリした経験があります。
家族の友人が紹介してくれた蕎麦屋さんで食事したら、店内のお客さんは1組だけ。注文後、麺が伸びている蕎麦が出てきたのです…
人気の店に行列ができ、厨房が戦場と化しているならば、管理人の前に麺が伸びている蕎麦が出てきても大きく落胆することはありません。「また来ようか?」となるかもしれません。
しかし、閑古鳥が鳴いている店で麺が伸びている蕎麦が出てきたら、いくらなんでもアウトでしょ?
こんな経験をすると、「家族の友人はどんな味覚なんだろう?」なんて思ってしまうのです。
人間関係は絆で繋がっているため、誰もが「この店なら!」という店を紹介したいもの。そのあたりに、その人の味覚とホスピタリティが出てきます。
管理人の場合、相手にラーメン屋さんを紹介する時、このようなニュアンスで前提条件を伝えます。
「この店のラーメンは鶏がらスープで食べやすい普通のラーメン。」
「この店の醤油ラーメンは昔っぽい醤油ラーメン。好みはあるかも。」
「この店の家系ラーメンは普通レベル。悪くはない。」
あまり期待させないようにして、好みは人それぞれであることを相手に伝えます。
【3】SNSやブログで紹介する
インスタグラムやツイッターへの写真投稿はお手軽な拡散方法。
あと、ブログに記事を書きこむのは手間がかかるものの、手間と時間を掛けて美味しかったラーメンの記事を書くということは、そのブロガーはよほど食べたラーメンに感銘を受けたはず。
ネット上には、そのような企業案件ではないブログ記事が散見されるため、それらを参考にしてみてもいいでしょう。
【4】お店の訪問頻度を増やす
濃厚スープのラーメンで美味しいものの、度々、食べたいとは思わないラーメンがあります。逆に、見た目は濃厚スープなものの、実際は意外とあっさり系のラーメンもあります。
家系ラーメンは中毒性がある傾向があり、家系が好きなラーメニストは数多いと思います。家系はご飯と相性が良く、明らかにコッテリ系スープ。それにも関わらず、中毒性があるところにラーメンの不思議さがあります。
いずれにしても、なるべく足繁くラーメン屋さんへ足を運ぶことで、お店の経営に微力ながら貢献できます。
【5】注文数を増やす、セットメニューを選ぶ
ラーメン屋さんも他の飲食店と同様「客単価×客数×回転数」で売り上げが決まります。飲食店の経営の本音は、次から次へとお客さんが来店し、セットメニューを選んでくれて、さっさと帰ってくれるのが有難いのです。
飲食店は、明日から来店客数を30%増やすのは容易ではありません。しかし、客単価を上げる仕組みづくりは十分可能です。
多くのラーメン屋さんは、チャーシューマシマシや各種トッピングメニュー、餃子、チャーハンを用意しています。
お客さんはトッピングを増やしたり、餃子やチャーハンを追加することで、お店の売上と利益は簡単にアップします。
【6】ネガティブな情報拡散は控える
SNSやブログは諸刃の剣的なデジタルメディア。いい情報も、そうではない情報も拡散します。
とりわけ、お子ちゃま世代は発信していい情報とそうではない情報の区別が付かない傾向があります。幼児性が抜けない彼らにとって、SNSやブログはデジタルおもちゃ感覚なのかもしれません。
食の好みは人それぞれ。
自分が好印象を持たなかったラーメンでも、別の人は好印象を持つかもしれません。また、誰が食べても「・・・」となるラーメン店からは、自然と客足が遠のいていきます。
管理人は自分の口に合わないラーメンであっても、「まっ、しょうがない」と頭を切り替える派。ラーメニストの端くれとして、自分が求める味への探究が続いていくのです。
まとめ
日本のラーメン文化は独自に進化し、枝分かれが続いてきました。今後も枝分かれが続き、新しいコンセプトのラーメンがどこかで誕生することでしょう。
そして、全国各地のご当地ラーメンは地域に根差した郷土料理の1つとして、地元住民に愛されています。
Withコロナの時代、ラーメン文化を守るためにも、自分が惚れているラーメン店があるならば、微力ながらお店のマーケティングに協力したいもの。管理人は、今後も惚れているラーメン店に通い、微力ながらラーメン文化を支えていきたいと思う1人なのです。
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