ワンコインランチが美味しいコスパ抜群の先進国は日本だけかも?

吉野家の牛丼、並盛は426円(税込)。すき家の牛丼、並盛は350円(税込)。松屋の牛丼、並盛は380円(税込、味噌汁付き)。(2021年11月現在)

2022年6月現在、

・吉野家の牛丼、並盛:426円(税込)

・すき家の牛丼、並盛:400円(税込)

・松屋の牛めし、並盛(味噌汁付き):380円(税込)

立ち食い「そば」や「うどん」であれば、ワンコイン(500円)でお釣りがきます。

他にも、飲食店の中でワンコインランチを展開している店もあります。デフレが長く続いてきた日本では、飲食店の価格競争も熾烈。

先進国の中で、日本ほど飲食店のコスパが高い国が他にあるのでしょうか?多分、無いでしょう。

Contents

YouTuberスティーブもビックリ

YouTuberのスティーブは主に自動車関連の情報を取材し、YouTubeで世界に情報を発信しているアメリカ人。スティーブは日本語を流暢に話す、親日家でもあります。

スティーブがYouTubeで東京の新橋駅周辺でワンコインランチを取材しています。

牛丼屋のような全国にチェーン展開している飲食店は別として、一般の飲食店がワンコインランチを提供するには大変な企業努力が必要です。

それでも、集客のために努力するのが日本人。

もし、アメリカ人の飲食店オーナーであれば、「いったい、この国は何!?」と怒って帰国するに違いありません。それほど、日本の飲食業界は激戦区。味が良くてリーズナブルな価格が求められます。

日本の牛丼チェーン店は海外から激安な肉を輸入していることもあって、昔からワンコインでお釣りがくる価格設定を続けています。牛丼チェーン店の肉は想像以上に激安なのです。

各牛丼チェーンは独自の味付けで勝負していることもあり、コスパは抜群。

では、アメリカの飲食業界はどうでしょう?

アメリカで10ドル以下でコスパが高い飲食店は?

マクドナルド-ハンバーガーアメリカ人の国民食と言えば、真っ先にハンバーガーが頭に浮かぶことでしょう。確かに、アメリカの代表的な外食産業と言えば、ハンバーガー。

現地では、マクドナルド、ウェンディーズ、Jack in the box、バーガーキングあたりは誰もが知るハンバーガーチェーン店。

それら以外にも、アメリカ国内では中小スケールのハンバーガー店が数多く、日本では馴染みのない店舗が地元住民から親しまれています。

日本全国どこでも、個人経営からチェーン展開しているラーメン店があり、それらをイメージすると、アメリカの外食産業が見えてくると思います。

じゃ、アメリカ国内のハンバーガーって美味しい?という話になりますけど、味についてはコメントするまでもありません。個人経営のハンバーガー店の中には、独自色を出しているケースはあります。

いずれにしても、アメリカ国内でワンコイン(500円相当以内)でコスパが高い外食にありつくことは、ほぼ不可能なのです。

10ドル以内の食べ物で例えば、TERITAKI BENTO「テリヤキ弁当」なるテイクアウトのファーストフード店は見かけます。

しかし、テリヤキ弁当の味は舌が肥えている日本人を含むアジア人には通用しないレベル。例外として、現地の韓国人や中国人が経営する飲食店の中には、10ドル以内でそれなりのフードを提供する店はあります。

つまり、アメリカ国内で10ドル以内でコスパが高い外食は非常に少ないのです。

日本の飲食業界の凄さ

上野駅高架下

ラーメン1杯の価格は東京の新橋でも地方都市でも変わりなく、概ね1,000円でお釣りがきます。スティーブの動画では、新橋で300円台のラーメン店があって驚き。

そして、チェーン展開している牛丼店の牛丼は統一価格。新橋と地方では、店舗の家賃に大きな開きがあるものの、提供しているラーメンも牛丼も価格はほぼ同じ。

大都市のラーメン店や牛丼店は集客と回転率を高めなければ、到底採算が合いません。同時に可能な限りのコストダウンが求められます。

ラーメンのスープは基本的にコストを掛けた方が当然、美味しくなります。もちろん、それでは利益が削られるだけ。疑似的に美味しく感じてもらうためには、ラーメン店は化学調味料を上手く活用します。

しかし、味に敏感なお客はすぐ判ります。

ま、舌が化学調味料に慣れている人の割合が多いでしょうから、化学調味料がコテコテのラーメン屋さんでも営業継続ができるとも考えられます。

ちなみに、管理人は全国展開している、とあるラーメン店でラーメンを食べたら、30分ほど頭痛に悩まされた経験があります。これは中華料理症候群と言いましょうか、グルタミン酸ナトリウムがテンコ盛りだったのでしょう。

1,000円の壁

ラーメンや牛丼の価格は市場の相場があり、価格の上限がある程度決まっているフード。

管理人が今まで、数々のラーメン店に入り、普通の醤油や味噌ラーメン、塩ラーメン、家系ラーメンの価格が1,000円オーバーの店は一つもありませんでした。ラーメンには「1,000円の壁」が存在します。

もちろん、トッピングすれば1,000円をオーバーします。

その価格の中で美味しい味を引き出し、同時にコスト低減が求められます。牛丼チェーンの本部は海外市場の肉の相場と為替相場を睨めっこしながら、大量輸入によって大幅にコストを下げているのは明らか。

これらは非常にシビアな業界と言えます。

味音痴が多ければ、食文化は発展しない

そもそも、味音痴が多いアメリカは食文化があまりありません。味が分からなければ、安くて美味しい食べ物を提供する「ひたむきな発想」が生まれないのでしょう。

食に関心が無く、味音痴であれば、毎日ハンバーガーやピザ、ハンバーグ、パスタ、パンにピーナッツバター、フレンチフライ、デザートは小型バケツに入ったアイスクリームで満足なのです。野菜はスーパーで袋詰めされているカット野菜で十分。

アメリカはそのような国のため、スティーブは日本で驚きを隠せないのでしょう。スティーブが親日家なのは、このような日本の驚きの食文化も理由の1つなのでしょう。

最後に、スティーブが新橋の烏森(からすもり)神社で賽銭箱に500円をDonate(寄付)するエンディングがイキです。

P.S.

JR新橋駅からほど近いカプセルホテル、安心お宿の正面の「餃子の王将」のチャーハンは美味しいですよ。

【関連記事】

味覚音痴が多いアメリカ人-舌の味覚は先天的なもの?後天的なもの?

関連記事

コメント

    • 久埜うさぎ
    • 2018.03.16 3:47pm

    改めて日本人で良かったと思える記事でした^^
    外国の方にそのことを教えてもらう・・
    不思議な感じがしますが、いかに自国のことを
    知らないのかと言うことを思い知らされました(;’∀’)
    これから、情報を発信する側として、
    色んなことにアンテナをはって、
    行かなけらばならないな・・と思いました!
    ありがとうございます^^

      • Heeday
      • 2018.03.17 11:07am

      コメントありがとうございます。

      魚の目に水見えず人の目に空見えずですね。日本の食文化、コストパフォーマンスの高さは凄いと思います!

    • TONTON
    • 2018.03.17 8:15am

    おはようございます。
    ブログランキングから訪問しました。
    アメリカは質より量て感じですよね。
    やはり、日本食は素晴らしいて思います。

      • Heeday
      • 2018.03.17 9:38am

      コメントありがとうございます。
      日本の外食産業はレベルが非常に高いですね。

    • しゃんしゃん
    • 2018.03.31 6:26am

    おはようございます。
    ワンコインランチは日本だけでなく世界中どこにでもあると思ったら日本の飲食店だけなんですね。ワンコインと安い価格で食べられるのは費用だけでも安く食材を仕入れておいしく作る飲食店の方の大変な努力があるからだと思い知らされました。貴重な情報公開有難うございます。

      • Heeday
      • 2018.03.31 8:48am

      コメントありがとうございます。

      日本の飲食業界は厳しい条件の中でも、努力を惜しまないひたむきさがあるのではないでしょうか。
      日本の工業製品は今も世界的に高く評価されていますし、日本人は努力を続ける国民だと思いますね。

CAPTCHA


TOP