元日亜化学工業の社員であった中村修二氏が高輝度青色LEDを開発後、照明として使用できるLEDが世の中に普及してきました。
青色LEDが誕生するまで、長年LED(発光ダイオード)は家電製品やAV機器、パソコン、携帯電話、その他、電子機器の動作確認用のランプとして使われていました。
あくまでLEDは電子機器の動作確認や電光掲示板等の用途に限られていました。
光の三原色は(RGB: Red, Green, Blue)赤、緑、青のため、夢の青色LEDが誕生したおかげで白色LEDの製造が可能になりました。これは、照明の世界のみならず歴史的な発明に近いと思います。なお、色の三原色は赤、青、黄(黄)。
LEDの黎明期
管理人が初めてLED照明ランプを購入したのは、確か2009年あたりだったと記憶しています。
SONYのビデオカメラを購入したついでに、60W相当のLED電球を買ってみたのです。価格は1つ3,000円前後。
他方、白熱電球は2個セットで100円ショップで販売されているため、コストは60倍も違います。
最初、「そんな高い物が買えるか!?」と思ったものの、LEDは消費電力が小さく白熱電球の1/5ほど。LEDの寿命は40,000時間前後のため、電球より40倍の長寿命。
そこで、とりあえず物は試しとばかりに購入してみたのです。
2009年当時、各メーカーが製造販売しているLED電球の明るさには随分違いがありました。管理人が購入したLED電球も白熱電球と比べてやや暗さを感じました。
しかし、廊下の照明としてLEDを取り付けたこともあり、たいした問題ではありませんでした。
工業製品のクオリティは日進月歩のため、今となってはLEDの性能も随分向上しています。リビング用のLED照明器具の価格も安くなっているため、今後、LEDは更に普及していくことは間違いありません。
世の中の照明はLEDへ
今となっては、街中の信号機の多くはLED化され、コンビニの店内照明もLEDをよく見かけるようになりました。
新しいコンビニの天井をよく見ると、電球色と白色LEDを組み合わせて設置されていることに気付きます。これは、発色の演色性を考えた結果なのでしょう。
自動車のテールランプはLED化が進み、一部の車種のヘッドライトもLED。車内のマップランプもLED化が進み、手元をはっきりと照らしてくれます。
白熱電球の良さもある
もう国内で白熱電球を生産していません。
家電量販店で白熱電球が見つからなければ、100円ショップで入手できます。
時代はLED化へ一直線。しかし、管理人は全ての照明器具がLEDに置き換わるとは思いません。130年以上の歴史を持つ白熱電球は電球ならではの良さがあります。
電球が持つ暖かみのある柔らかな光は長い間、私たちが慣れ親しんできた明かり。白熱電球に照らされた物は陰影がはっきりして立体的で艶やかに見えます。
蛍光灯の光は賑やかさを感じるものの、電球の光はあたかもローソクの炎のような感じ。
蛍光灯のスイッチをOffにして、電球照明をOnにすると、不思議なことに妙に落ち着きます。今までストレスを感じていた自分が解放されたような気分になります。
人間の感性には、従来のアナログの世界がしっくりくるのも事実。人は太古の昔より火を操り、暖を取り照明としてきました。人のDNAは炎の色に慣れ親しんでいるのでしょうか。
やっぱり、愛用している白熱電球専用の照明器具はこのまま愛用していこう。
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