iPod Classicの音質は条件付きでCDプレーヤーより優れていると思う

管理人はApple iPod classicの愛用者。

愛機はiPod Classic 160GBモデル。CD情報をiPodに入れて、160GBのデジタルオーディオプレーヤーとして使用しています。

これにより、ライフスタイルが随分変わりました。自動車にCDを持ち運ぶ必要が無くなり、本当に楽になりました。

なお、2014年の秋、iPod classicの販売が終了しています。その後、中古のiPod classicの価格高騰が続いているのは、人気の証なのでしょう。

そんなiPod classicの愛用者として、ipodの長所と短所を呟いてみたいと思います。

CDをインポート時のお約束

iTunesにCD情報をインポートする際、贅沢にもビットレートは全て”WAV”形式を選択しています。

そして、Verify(ベリファイ – オーディオCDの読み込み時にエラー訂正を使用する。)のチェックBOXに必ずチェックを入れます

iTunes インポート設定

これにより、iPod Classicは極めて優れたミュージックプレーヤーとなります。

ビットレートは各自の好みの問題でしょうけど、原音に拘るならば”WAV”を選択し、ベリファイのチェックBOXには必ずチェックを入れましょう。

Verify(ベリファイ):[動詞] 正しいことを確かめる。

CDプレーヤーの読み取りエラー

CDプレーヤーに補正や音飛び防止機能が搭載されているものの、iTunesのようなベリファイ機能は内蔵されていません。

そもそも、CDプレーヤーのピックアップ部が高速回転するCD情報を読み取っていくため、ベリファイする時間的な余裕がありません。

とすると、ピックアップ部でCDデータの読み取りエラーが発生してもおかしくありません。

よって、CD情報を100とすると、その何パーセントなのかは不明ながら、情報が欠損したまま音になっていることになります。

CDには、0と1のデジタル情報が入っているため、一般的にCD情報の100%が音になっていると思われているかもしれません。しかし、実際はCDプレーヤー内部でデータの読み取りエラーが発生していると考えていいと思います。

iTunes

PCはCD情報を100%、HDDに保存する

iTunesは、MacやiPhone等のデジタル機器を製造するAppleが提供するソフト。

パソコン内蔵ドライブ、または外付けドライブがディスクを読み取る際、読み取りエラーが発生します。だからこそ、PCの世界ではベリファイ機能は常識。

iTunesで”WAV”を選択し、ベリファイにチェックを入れてCD情報をインポートすると、ベリファイ機能が上手く働いて、CD情報とインポートした情報を上手く照会しているのが分かります。

CDの情報がそのままPCのハードディスクに格納されるため、それは欠損が無い完全なデータです。

PCオーディオ

今更、CDプレーヤーを購入する理由がありませんし、CD情報をパソコンのHDDに保存しているユーザーが多いと思います。

ただ、いつ内蔵HDDがクラッシュするか予測できないため、外付けHDDにもデータを保存したいもの。

今や、2~4TBの外付けHDDが10,000円でお釣りがきます。

管理人の場合、USB3.0にHDDを接続して、内蔵HDDの全てのデータと音楽情報を外付けHDDへ自動転送するように設定済み。

 アイオーデータIODATA-外付けポータブルハードディスクHDDを接続

そして、パソコン本体に予算の範囲内のスピーカーを接続するだけ。

管理人は以前から”Logicool Z4″を使用していて、購入価格は1万円程度でした。

「音が出ればいいや」と思いながら、音質には全然期待していませんでした。ところが、Z4は1万円前後のアンプ付スピーカーとは思えないほど豊かな音を出します。Z4のコストパフォーマンスは悪くはなく、ネット界でもZ4の評価は上々のようです。

このように、お小遣いでゲットできる程度の機器を揃えるだけで、十分に音楽や映像を楽しめます。音に拘るならば、更に気の利いたスピーカーを奢ってやればいいのです。

PCのみならず、デジタル技術の進歩と機器の普及によって、音楽を聞くための投下コストが猛烈に安くなりました。

Apple iPod Classic vs SONY WALKMAN®

iPod Classicにヘッドフォンプラグを差し込んで音楽を聞くと、音質に癖がありません。ただ、感動するほどの音質ではありません。

iPod classic内蔵のイコライザーを調整すると、音が歪むことがあります。最初、「何だこれ?」と思いました。

ちなみに、ヘッドホンはSONYのこちらを使用。

 ソニーSONYヘッドホンMDR-EX650密閉型イヤーレシーバーレビュー

iPod Classicのハードディスクからアナログアンプを経てヘッドフォンジャックに繋がっているようですから、それが音質に影響を与えているのかもしれません。

アンプ技術はオーディオ機器メーカーの方が上なのかもしれません。

iPod Classic 7th Generation 160GB 7G Space Gray (Latest)


あと、iPodはイコライジングされていない「素」の音を出力するため、チープなヘッドフォンでは音に物足りなさを感じると思います。iPodの本来の性能を発揮させるためには、やはり良質のヘッドフォンが欲しくなります。

iPod classicの優れた操作性

iPod classicの優れている点の1つとして、優れたUI。

ドーナツ形状のスイッチと円形のセンタースイッチで全ての操作ができてしまうのは秀逸の一言。慣れてしまえば、何らストレスを感じることなく操作ができます。

気を付けたいiPod classicの取り扱い

iPod classic 160GBにはHDDが内蔵されているため、取り扱いには注意が必要です。本体への振動は禁物のため、シリコンケース等でプロテクトすれば、多少はリスクヘッジできます。

iPod classicの裏側は鏡面加工のステンレスボディ。この部分にどうしても傷が付いてくるため、シリコンケース等を使用することで傷を防止できます。

原音に近い音のiPod vs 個性的な音のWalkman®

ところで、随分前からネット上で”iPod vs WALKMAN®”の議論が繰り返されてきました。どっちの音が「いい、悪い?」の意見が飛び交っています。

WALKMAN®の音は低音域が増幅されていることもあり、音に迫力があって「やっぱりウォークマン®の方が音がいい」といったコメントがネット上で多く見られます。

店舗でiPodとWALKMAN®の音を純正ヘッドホンで比較すると、WALKMAN®の方が音に厚みと迫力があることもあり「やっぱり、WALKMAN®の方が音質がいい」と思う人も多いでしょう。

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これは、正しくは「WALKMAN®が出力する音には化粧(特に低音増幅)が施されているため、音が良く聞こえる」と表現した方がいいと思います。

いい音の定義は難しいもので、物事の良い、悪いには個人の主観が入り込むことが多いもの。

自分が好む音と原音に近い音では、明らかに違いがあります。

管理人的には「原音に近い音が良い音」だと思っています。ですから、iPodはWALKMAN®より音がいいと思うのです。ただし、これには前提条件があります。(次の段落にて)

もちろん、SONY WALKMAN®が出力する音が自分の好みであれば、SONYの方がいいのです。

個人的には、WALKMAN®の音も個性があっていいのではと思います。ミュージックプレーヤーをヘッドホンで聴くだけならば、WALKMAN®の方がいいかもしれません。

iPod classicの本来の使い方

KENWOOD ケンウッドコンポ K-531-B

KENWOOD K-531-B

本来のiPodの使い方は、

・iPodをデジタルアンプ内蔵オーディオに接続する。

・iPodを専用デジタルアンプに接続する。

・iPodをカーオーディオに専用ケーブルで接続する。

以上の接続スタイル。

これにより、iPodのハードディスク(メモリー)に記録されている音楽情報が直でデジタルアンプへ行きます。

アンプに上質なヘッドフォンを接続すれば、色付けされていない原音に近い音を堪能することができます。それと同時に、CD毎の録音品質の違いが如実に分かってしまいます。

音を味に置き換えると

この「音」を「味」に置き換えると分かりやすいかもしれません。

化学調味料が多く添加されている加工食品は、舌に刺激的で分かりやすい味かもしれません。

毎日、そのような食品を食べていると、舌がそれに順応します。そのような舌で上質な鰹節と昆布で出汁を取った味噌汁を飲むと、味があっさりしていて物足りなさを感じるかもしれません。

人間の舌は毎日の食生活に順応していきます。

他方、毎日、鰹節と昆布で出汁を取った味噌汁を飲んでいる人が化学調味料てんこ盛りの味噌汁を口に入れると、間違い無く違和感を抱きます。

そのような味噌汁は舌を刺激するような味であり、少なくとも自然な味ではありません。

音に拘るならばケーブル接続

デジタルオーディオプレーヤーやスマホ、ノートPCからミニコンポやBluetoothスピーカーに音を飛ばすスタイルが多くなりました。しかし、Bluetoothで音を飛ばすと、音質の劣化を避けることはできません。

iPod classicはミニコンポやカーオーディオにケーブル接続して使用するモデルのため、Bluetoothのような音質劣化がありません。もちろん、BGM的に音楽を聴くのであれば、デジタル機器の音楽情報をBluetoothでオーディオユニットに飛ばしてもいいでしょう。

しかし、できるだけ原音に拘るのであれば、やはりケーブル接続がベストです。

CDプレーヤーの存在意義

iPodの出現により、実はCDプレーヤーの存在が否定されてしまったような気がします。

Appleが音質革命を起こすべく、iPodを開発したのかは分かりません。しかし、アップルはオーディオメーカーではありませんし、CDプレーヤーを凌ぐ音質を追求してiPodを開発したとは思えないのです。

アップルはMacやiPhone, iPad, Apple Watchのハードウェア企業。アップルはハードウェアとUI、デザインに超こだわる会社。

アップルの開発陣がポータブル・ミュージックプレーヤーにメモリー、またはハードディスクを組み込んで、iTunesで音楽情報を管理するように設計したら、結果的にiPod(classic)は高音質デジタルオーディオプレーヤーになっていた・・というのが真実かもしれません。

P.S.

iPhone8は256GBモデルを選択できるため、ビットレートはWAVを選択しても容量的に不満は無くなりました。もう、iPhone8以降のモデルであれば、WAVでリッチな音楽が聴ける時代。

ただ、定期的にiTunesでバックアップをしっかり取っていないと、万一の際、大変な事になります。

ちなみに管理人は今でもiPod classicをミニコンポとカーオーディオのミュージックプレーヤーとして使用しています。出張や旅行の時はiPhoneとiPod classicの2台持ち。今後もiPod classicを愛用していくつもりです。

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