管理人は2015年頃、ブラウン/BRAUNの電動歯ブラシオーラルB(充電式)を使っていた時期があります。
この電動歯ブラシはブラシ部分がグルグル回転し、歯の汚れを取り除いてくれる仕組み。
ところが、ドンキホーテでブラウンの電動歯ブラシオーラルBを購入後、わずか2~3週間程度で使わなくなってしまいました。
理由として、口内でブラシが回転するのは何とも無理やり感があり、歯間部は手の動きでブラッシングする方がやりやすいのです。
また、歯茎に回転ブラシが当たると不快なこともあり、個人的にブラウンは使いにくいと感じたからです。
それ以降、随分と電動歯ブラシから遠ざかっていました。
そして2019年12月上旬、スマホでライブドアのポータルサイトを閲覧していたら、ドン・キホーテのPB家電、売れ筋ランキングの1位は「情熱価格ブランドの電動歯ブラシ製造マシーン」という記事が目に飛び込んできました。
「製造マシーン」という商品名に
「ん?」
と思い、興味を抱いたのです。
検索してみると、「電動歯ブラシ製造マシーン」に今使っている歯ブラシをセットするだけで、電動歯ブラシに変身してしまうという商品。
これは、面白いと思い、せっかちな管理人は早速ドンキホーテに向かったのでした。
Contents
電動歯ブラシ製造マシーンで愛用の歯ブラシを電動歯ブラシ化
「電動歯ブラシ製造マシーン」という商品名を目にすると、「電動歯ブラシを製造する機械?」と誤解しまうかもしれません。商品のネーミングはちょっと微妙かもです。
この商品企画は、誰もが毎日使う歯ブラシを「電動歯ブラシ製造マシーン」にセットするだけで、簡単に電動歯ブラシ化できるというもの。
今まで、普通の歯ブラシと電動歯ブラシに二分されていました。それらの製品群の中間に位置する製品は無かったのではないでしょうか。
そこで、その隙間を埋める商品が「電動歯ブラシ製造マシーン」。
管理人は今まで、このような製品の発想が無かったこともあり、妙な感動と好奇心が沸々と湧いてきたのです。
管理人の自宅からほど近いドンキホーテの店内で「電動歯ブラシ製造マシーン」を探していると、よく通る通路沿いに商品が見つかりました。
本体カラーはホワイト、ライトブルー、ライトピンク。即、ホワイトを選択して、買い物カゴに入れたのでした。
電動歯ブラシ製造マシーンの商品企画と設計
従来型の電動歯ブラシを購入後、各メーカー毎の専用歯ブラシを別途、買い求める必要があります。これは、LTVを高めるための顧客囲い込みの戦略。
男性が使う電気シェーバーも同じで、消耗品の替刃とアルコール洗浄液でコンスタントに収益を上げるビジネスモデル。
商品企画
対する「電動歯ブラシ製造マシーン」は雑貨としての商品企画の色合いが強く、消耗品で利益を上げようとする商品企画ではありません。
ドンキの企画部で、
「けっこう、歯ブラシにこだわっている人っているのでは?お気に入りの歯ブラシ。」
「今、使っている歯ブラシに振動を与えるようなグッズはどう?」
なんて発想が持ち上がったのでしょう。
雑貨である以上、買いやすい価格設定にする必要があり、おのずとシンプルな設計が求められます。
結果として、「電動歯ブラシ製造マシーン」の商品企画が決定し、発売に至ったのではと推測します。
商品設計
「電動歯ブラシ製造マシーン」はプラスチック製の本体内部に小型モーターを内蔵。スイッチONでモーターが回転して本体が微小振動し、セットした歯ブラシも振動するというシンプルな設計。
使用する乾電池は単4×1本。毎日使う歯ブラシには、マンガンよりアルカリ乾電池の方がマッチします。
部品点数が少なく、たったこれだけの設計ながら、なぜ、今まで誰も商品化できなかったのか?しなかったのか?摩訶不思議。
「電動歯ブラシ製造マシーン」スペック
■製品サイズ:幅28×奥行41×長さ100(mm)
■重量:51g(乾電池含まず)
■装着可能歯ブラシ:長さ150mm以上、幅&厚さ12mm以内
■振動数:20,000回転/分
■材質:ABS樹脂、シリコン
■生産国:中国
■価格:980円
電動歯ブラシ製造マシーンの使用感
「電動歯ブラシ製造マシーン」に歯ブラシをセットしてスイッチをONにすると、「ウィーン」というモーター音と共に、高速の微小振動が手に伝わってきます。歯ブラシの振幅が小さいため、本体が暴れるようなことはありません。
前歯の表側を磨き、臼歯、そして裏側へと歯ブラシを動かしていっても違和感はありません。歯間部のブラッシングはやりにくいものの、「電動歯ブラシ製造マシーン」ならば、歯間部に歯ブラシを当てるだけでOK。
歯茎に軽く歯ブラシを当てると、それだけでマッサージ効果が期待できます。30代から歯科医院で歯周病と診断される傾向があるようで、「電動歯ブラシ製造マシーン」は歯茎のマッサージにピッタリと言えます。
なんとも、ブラッシングが心地よく、これは、今まで一度も経験したことが無い不思議な使用感。
個人的に「電動歯ブラシ製造マシーン」の使いやすさと心地よさは、ブラウン/BRAUNの電動歯ブラシオーラルBの数段上だと感じています。
電動歯ブラシの技術革新かも?
ドンキに限らず、雑貨の中にはジョーク混じりの「なんちゃって」商品が紛れ込んでいるもの。それはそれでユニークな商品企画ながら、飽きられるのも早いのです。
その点、「電動歯ブラシ製造マシーン」はこれだけの長所があります。
電動歯ブラシ製造マシーンの長所
・お気に入りの歯ブラシを電動歯ブラシ化できる。
→ 従来型の電動歯ブラシを購入すると、専用の歯ブラシを購入する必要があります。しかし、自分の好みではない専用歯ブラシだと、もう電動歯ブラシを使うのが嫌になってしまうのです。
・単4乾電池×1本の設計で軽い。
・本体がコンパクトで出張や旅行にも便利。
・歯間部のブラッシングが楽。
・歯茎のマッサージが心地いい。
もし、「電動歯ブラシ製造マシーン」を充電式で設計すると、本体にニッケル水素電池を組み込む必要があり、コスト増の要因になります。また、充電ケーブルが必要なため、出張や旅行で持ち運ぶ必要があります。
その点、乾電池は規格化されていて世界中で入手できます。「電動歯ブラシ製造マシーン」は海外でも手軽に使える乾電池式で正解と言えます。
なお、これほどまで「電動歯ブラシ製造マシーン」を絶賛してきたものの、この製品に欠点が無いわけではありません。
要改善点1
「電動歯ブラシ製造マシーン」で歯を磨いていると、歯磨き粉が歯ブラシの柄(ハンドル)部分を伝わり、製品の内側に入っていきます。ブラッシング後、本体内側の手入れが必要なのが面倒と言えば、面倒。
本体内側の手入れをしないと、構造上、汚れが取りにくい問題があります。
もちろん、製品は防滴仕様でモーターや乾電池部分に水分が侵入しにくい設計になっています。
要改善点2
長所の裏返しは欠点となることもあります。
歯ブラシは毎日使う製品。毎日、歯ブラシを2回、3回と使用するため、単4電池×1本では電池の持ちが今一つなのが気になると言えば、気になります。
この点は、Panasonic eneloop/エネループを使うことで解決できます。歯ブラシは毎日、必ず使う日用品のため、エネループを使えば便利です。
要改善点3
本体を更にスリム化することで、更に使いやすくなるのではと思います。
広がる電動歯ブラシ製造マシーンの用途
「電動歯ブラシ製造マシーン」の用途はブラッシングのみならず、日常生活の幅広い分野で使えます。
家の水回りの手入れや自動車、バイクの手入れ用歯ブラシに「電動歯ブラシ製造マシーン」をセットすれば、20,000回転/分の微少振動で汚れが落ちやすくなります。
中性洗剤や研磨剤等を使うことで、20,000回転/分の微小振動が汚れをラクラク落としてくれます。
その他、アイデア次第で「電動歯ブラシ製造マシーン」の使用用途は広がるのではないでしょうか。
令和の時代を迎え、管理人が選ぶ2019年、No.1製品は「電動歯ブラシ製造マシーン」に決定となりました。
電動歯ブラシ製造マシーンが壊れた・・
管理人がドンキで電動歯ブラシ製造マシーンを購入したのが2019年の12月。その後、電動歯ブラシ製造マシーンが毎日、活躍していました。
ところが、徐々にスイッチ操作に対してモーターの反応が悪化していき、ついに電動歯ブラシ製造マシーンが不動マシーンに。電池交換しても、モーターはスイッチに反応しなくなったのです。
もしかして、モーター内部に水が入り、故障したのかもしれません。半年くらいは使えたものの、雑貨である以上、こんなものなんでしょうか。
980円の商品に文句は言えないものの、管理人の電動歯ブラシ製造マシーンに対する思いがトーンダウン。また購入すればいいものの、製造マシーンは歯ブラシをセットする部分に汚れが付きやすく、不衛生感も気になっていました。
製造マシーンの商品企画はゼンゼン悪くありません。
ただ、次回のモデルチェンジの時は、問題点を改良していただきたいもの。より品質と耐久性を上げた商品であれば、1,980円でもOK。今後の製造マシーンの進化に期待したいものです。
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