基本的にバイクのメーター類はフロントフォークのトップブリッジ前方や周辺に装着されているケースがほとんど。
ライダーがバイクに乗車すると、頭の位置はメーター類よりだいぶ上に位置します。
よって、ライダーが車速やエンジン回転をチェックする際、視線移動がクルマの運転時と比べてかなり大きくなります。前傾姿勢のきついレーサータイプよりも、ツーリングモデルの方がライダーの頭部がより上に位置します。
ライダーの大きな視線移動は瞬間的な脇見運転になってしまいます。ライダーの視線はクルマのドライバー以上に大切なこともあり、管理人は現役ライダーの頃、この点が気になっていました。
バイク用のナビゲーション
車の世界では、フロントガラスやガラス前方に車速をデジタル表示、投影する技術は確立しています。しかしバイクともなると、それは簡単なことではありません。
バイクにナビゲーションを装着したところで、同様にライダーは瞬間的にモニターを確認しながらの走行です。
しかも、バイク用ナビゲーションはモニターサイズが5インチ前後の物が多いです。更に、これらの機器をハンドルバー周囲に装着すると、ごちゃごちゃするし盗難の心配もあります。
米国シリコンバレーSkully社は次世代型ヘルメット
これらの諸問題を解決するため、2013年から米国シリコンバレーSkully社は次世代型ヘルメットの開発を進めているようです。
Skully社のオフィシャルサイトによると、ヘルメットがスマホとBluetoothで繋がり、シールドの片隅にナビゲーションが表示され、通話や音楽も楽しめる。
更にリヤカメラを装着することで、クルマのルームミラーのような機能も与えられています。
再建に賭けるSkully社
Skully, Inc.は製品化の途中で経営が悪化し、破産しました。
その後、Skully Technologiesへと社名を変えて新たに出発しています。新会社の経営陣は旧Skullyの経営陣ではなく、様々な産業技術ベンチャーに関わりながら成功を収めてきた人物。
私はかねてより、このようなヘルメットの登場をイメージしていました。このモデルはプロトタイプとは言え、興味深い製品です。
もしかしたら、日本のAraiやSHOEI, OGKは既にSkully Technologies社とコンタクトを取っているかもしれません。このような製品は利便性だけでなく、高い安全性にも繋がります。
個人的にこのようなデバイスにはとても興味があるし、心が躍ります。
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