冬場、早朝の住宅地で長時間、暖機運転中の自動車を見かけることがあります。マフラーから白い水蒸気が舞い上がり、周囲は排気ガスの臭いが漂っています。
これは、何とも昔っぽい光景ながら、今となっては長い暖機は不要。停車状態で暖機運転しても、外気温が低い朝は、水温と油温がなかなか上昇しないのです。
暖機運転 or 走行暖機運転?
今日において、エンジン車両の暖機運転は原則、不要と言われます。
それで、問題が無いように車両は設計されていますし、エンジン始動後、すぐに走り出した方が暖機時間が短くて済みます。
しかし、それでも少しは暖機運転をした方がいいと考えるドライバーもいるでしょう。管理人は「少しは、暖機運転をした方がいいと思う」派。
何故なら、エンジン停止後、一晩経過すれば、エンジンオイルのほとんどはオイルパンに落ちてしまいます。そして、次回のエンジン始動時、エンジンオイルが機関の各部に行きわたるまで10秒ほどは必要。
特に、冬場はコールドスタート(冷間始動)時のエンジンオイルの粘度が高く、流動に時間が必要。エンジンのオイルラインは結構、細いのです。その間はアクセルペダルを踏まない方がいいと思うのです。
寝起きのダッシュは無理
コールドスタート時、各エンジンパーツのクリアランスが大きめ。特に、バイクの空冷単気筒エンジンの場合、コールドスタート時はキャブのチョークを引かなければ、まともにアイドリングしません。
このような状態で、いきなりエンジン回転を必要以上に上げると、長期的にエンジンへの悪影響が懸念されます。
人間も、朝起きていきなりダッシュなんて無理な話。そんなことしたら、筋肉を痛めるか、転んで骨折するか、アキレス腱が切れてもおかしくありません。
そこで、管理人は次のような暖機運転(走行暖機)をしています。
管理人流の走行暖機
(1)乗車してシートベルトを締める。
(2)エンジン始動後、クリープだけで発車。(この時、アクセルペダルを踏まない。)
(3)自宅周辺の坂道を利用して、ブレーキペダルで速度管理しながら生活道路をゆっくり下る。(この間、アクセルペダルを踏まない。)
(4)主要道路に出たら、交通の流れに乗って走行。
上記の(2)から(4)まで、優に2~3分以上は経過しているため、(4)の時点でエンジンオイルは各部に行き渡っています。あとは、エンジン回転を抑えながら10~15分も走行すれば、水温が安定し、トランスミッションやデフ、ハブベアリング、タイヤに熱が入ります。
エンジントラブルは皆無
このように管理人は「走行暖機派」。
エンジンオイルの管理は常識ながら、私流の走行暖機を習慣付けています。これで、今まで愛車のエンジンから異音等のトラブルが発生した経験は一度もありません。
ODOメーターが10万kmを超えても、エンジンから異音の発生やトラブルは皆無ですから、これでいいのでしょう。
これで、いいのだ。
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