今回のテーマは管理人の実体験からきています。
結論から言いますと、英語を教える先生は英語を母国語とするネイティブスピーカーであるべき。そして、中国語を教える先生は中国人であるべきです。
ある学生がいくら英語が好きで、日本国内の日本人だらけの環境で英語を勉強しても、ネイティブのように話せるようにならないし、聞くこともできないのです。
日本人は文法力は強いが
管理人がアメリカに留学していた学校で、現地の先生から「アジア人の中でも、日本人の文法力は現地のアメリカ人学生より上。」と聞いたことがあります。思わず、苦笑いしてしまいました。
言い換えれば、日本人は英語のスピーキングとリスニングもちょっと、・・かなり、・・という意味。
管理人は社会人を経験し、自己資金で留学したこともあり、最初の半年はスピーキングとリスニングで本当に苦労しました。
更に、日本の学校で学んだ英語には間違いがあります。
日本では「be going to = will」と学びました。しかし、実際にはこの2つの言葉の意味は違うのです。
管理人が高校2年生の時、英語の担任から「文法や読み書きを学ぶことは、将来のために非常に役に立つ。」という意味合いの話を聞いた記憶が強く残っています。その頃は漠然と「そうなのか?」と思っただけでした。
確かに、外国語を学ぶ上で、単語を覚え、読み、書き、文法を学ぶことは大切です。日本人が会社内で公的な文章を英語で書く時、これらのスキルはとても大切です。
ところが、それ以前の話として、日本の英語教育の「順番」に問題があると思うのです。本来、人が言葉を学んでいく過程は次のとおりです。
人はリスニングから言葉を学ぶ
産まれた赤ちゃんは母親に抱かれながら、母親が話すあらゆる言葉が耳に入ってきます。「ママ」や「パパ」は発音しやすい言葉のようで、すぐに覚えます。
ハイハイを始めて、やがて立つようになり、赤ちゃんは耳から入ってくる音を雑音ではなく、言葉として理解し始めます。そして、幼児語を話すようになります。
幼稚園児ともなれば、喋りに関しては子供の言葉ながら、基本的なコミュニケーションはできます。幼稚園の授業で絵本を見たり、歌を唄ったり、担任の話を聞くことで、言語能力がどんどん向上していきます。
この頃、ひらがなやカタカナを読み、一部、書き始めます。更に、数字を読んだり書き始めます。小学生になると、本格的に読み書きの授業が始まり、日本人としての国語能力が伸びていきます。
先進国であっても新興国であっても、人が言葉を学んでいくステップは同じです。幼稚園や小学校の低学年で難しい文法を教える学校があるのでしょうか?
聞けない、話せない日本の言語教育はおかしい
管理人の経験からすると、学生時代にいくら読み書きと文法を学んでも、英語圏で言葉を話せず、聞き取れないならば、英語を知っているとは言えないのです。
実社会の中で、人とのコミュニケーションの多くは会話で行います。身体に不自由がある人は筆談でコミュニケーションするのです。
海外旅行で
空港で飛行機に乗り、フライトアテンダントに用件を伝える。
現地に到着して、空港内のイミグレーションで簡単な会話、空港からバスでダウンタウンに行く方法、地図を片手に予約済みのホテルまで行く方法、ホテルでのチェックイン、すべてにおいて会話能力が必要です。
日本の学生が大学の英文科まで進んで英語教育を受けたのに、英語圏でマクドナルドの注文すら困ることがあるのです。
日本人が現地のマクドナルドで店員から「For here? To go?」と聞かれても、意味不明で理解できないのです。
これが笑うに笑えない日本の英語教育の現実なのです。国際社会の中で、日本の英語教育の問題点を考え直すべきでしょう。
塾の英語教師のリスニングとスピーキング能力はこのようなレベルなのです。
外国語を耳に入れる
まず、言語学習の順番として、最初に現地の言葉を耳に入れることです。
最初は雑音に聞こえるから、何が何だかわからない。みんな同じです。次に手元のイングリッシュブックで各単語を追って学んでいけばいいのです。
外国語には、母国語には存在しない発音というものがあります。
例えば、”4th avenue”の4thは「フォース」ではなく、上下の前歯で舌を少々はさんで発音します。”help”は「ヘルプ」ではなく、口内で舌を上に巻き上げるようにして発音します。
とにかく、現地ネイティブスピーカーの発音を何回も耳に入れて、何回も話す。童心に戻って繰り返すのみです。
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