うちの家族の一員であった愛犬リバーは2010年04月01日、天国へと旅立ちました。
彼女との出会いは河川敷でした。
今でも、その時のシーンをはっきりと覚えています。
子犬との出会い
管理人が20代後半の時でした。
自動車で走行中、一級河川に平行して走っている道路から、河川敷へ下って行ったのです。あの頃の愛車は、NISSANシルビア(PS13)。その河川敷は、複数の野球グラウンドが整備されて、市民の憩いの場所でもあります。
グラウンドの脇にクルマを止めて、グラウンドに目をやると一匹の黒っぽい子犬がポツンといる。まだ体が小さく、生後、数ヶ月だろうか?
散歩中なのだろうか?
私が手招きしたところ、その子犬は小走りで近づいてきたのです。
子犬をよく見ると、首輪が付いていないし、少々、体がホコリっぽい。この子犬は、飼い主との散歩中なのか?と思い、しばらく様子を見ていたのです。
しかし、子犬は私から離れようとしません。
10分、15分、20分経っても、周囲には誰もいないのです。人の気配が無い・・・
そして、直感しました。
「この子は捨て犬ではないか?」
「よし、この子を保護するしかない。」
管理人は後先を考えないまま、助手席に子犬を乗せて、自動車を発進させたのです。自宅へ向かう途中、コンビニでミルクを購入して子犬に与えたものの、飲もうとはしませんでした。
これがリバーとの出会い、そして始まりでした。
何故、リバーって?
川(River)で出会ったから「リバー」。
リバーの幼少期は、全体的に黒っぽい毛で覆われていました。成長するにつれて、黒、茶色、白の三色へと変化していきました。
顔つきは和犬っぽく、毛色はジャーマンシェパードに似ています。体重は20~24kg。
リバーが我が家に来てから、最初の2年間はかなりヤンチャぶりを発揮していました。とにかく、リバーは走るのが大好き。
週末は、よく自動車にリバーを乗せて川へ連れて行きました。
彼女はラブラドールやゴールデンのように、水が大好きというわけではありません。リバーは、川の深みに気を付けながらも水遊びを楽しんでいました。
リバーは、あまりイタズラをする犬ではなく、玄関の靴やスリッパを噛んだりかじったりした記憶はありません。
動物病院に預ける
かつて、家族と1週間の旅行に出かけた時、動物病院にリバーを預けました。
無事に帰国して、リバーを迎えに行くと、発狂したように喜び、千切れんばかりに尻尾振っていました。
自動車に彼女を乗せて家に着くまで、遠吠えのような声を出して鳴きっぱなしでした。リバーは安堵の気持ちと共に、よほど嬉しかったのでしょう。
その後、リバーは2日間は神妙な顔つきで、いつも以上に素直でした。そして、3日目からは忘れて、平常時に戻るのでした。
穏やかな性格
リバーの性格は、穏やかでおっとり、自分から他の犬に対して吠えたりすることは一切ありません。
義理堅く、時として遠慮することもあります。
ま~リバーは人間のような一面を持っていました。というか、人間以上に人間らしいところがありました。
犬は持って生まれた性格と育つ環境によって性格が形成されていくと思います。人間も同様だと思いませんか。
犬種によって、特有の性格はあるかもしれません。
例えば、ラブラドールレトリバーであっても、個体差がかなりあります。
よって、●▲犬の性格は「こうだ」と決めつけるのは、チョット違うと思います。勿論、育て方によっても、犬の性格は変わっていくでしょう。
確かに犬を飼うということは大変な側面がありますし、責任が重いです。
1つの命を預かるのですから。
それでも、愛犬と一緒に生活することは意味のあることだと思います。犬から学ぶことが多々ありますし、飼い主が愛犬に対して感謝の気持ちが湧き出てくることもあるでしょう。
もちろんペットは単独では生きていけません。毎日の散歩と食事やグルーミングの世話等、なかなか大変です。
しかし、それが苦になりませんでした。
そして、いつかは愛犬が晩年を迎え、急速に年老いていく姿を見守りながら介護の日々が続くのです。
やがて、最後の別れの日を迎えることになります。
白い友達が訪問
リバーが天国へ旅立った翌日、我が家の駐車場に一匹の白い子猫がやって来ました。
子猫は、のべつ幕なし鳴き続けていました。
人が出入りすると、猫は甘えた声に変わるのです。私の両親が言うには、この土地に引っ越してきてから、このような事は初めてとのこと。
私も初めての経験。
そうか、リバー。
天国から、白い友達に教えてあげたんだ。
「あの家に行けば、可愛がってもらえるよ!」
その気持ちだけで十分。
リバーに出会えて本当に良かった。おまえは一生の相棒だよ。
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