2016年時点のデータによりますと、日本国内のヘアサロン、美容院、美容室の店舗数は246,000軒を超えています。駅周辺や街道沿いに必ずと言っていいほど店舗を構えているのがヘアサロン。
激戦区の業界
・国内のヘアサロンの数・・・246,000軒 over。
・コンビニの数・・・56,700軒 over。
・歯科医院の数・・・70,000軒弱。
歯科医院の軒数がコンビニ店舗数を上回っているのは、意外かもしれません。
これらの業界は、激戦区と言っていいでしょう。そして、これらの業界は、私たちの生活に深く密着しています。
管理人の場合、1~2ヶ月に1回はヘアサロンに行き、毎週のようにコンビニに立ち寄り、定期的に歯科医院に通っているから、各業界にとって上得意さん。
スキンヘッドのおじさんを除いて、誰でも頭髪は伸びていく。男女関係無く、子供から高齢者まで頭髪は伸びていく。
一見、ヘアサロンは鉄板ビジネスのように見えます。
しかし、需要が多いビジネスの世界は供給側が漸増し、やがて飽和状態となるのは世の常。そして淘汰が始まります。
前置きが長くなってしまいましたが、昔ながらの床屋さんは、加入している組合の縛りがあるようです。料金や営業時間、休日に取り決めがあると聞いたことがあります。勝手な営業活動は憚れるそうです。
ヘアサロンのターゲティング
その点、ヘアサロンは自由競争の世界ですから、店舗毎にカット、カラーリング、パーマ、ストレートパーマの各メニュー毎に料金が独自設定されています。
お客さんは、それぞれ価値観が違うもので、サービス料金が安ければ、それで満足する人もいれば、相応の料金を払って満足できるサービスを求める人もいるでしょう。カットからパーマ、カラーリングまで技術に拘る人もいるでしょう。
つまるところ、ヘアサロンはターゲット・カスタマーを定める必要があると思います。
もし、全ての人をターゲットとするならば、あたかもラーメン、そば、うどん、焼きそば、カツ丼、親子丼、牛丼、焼き鳥、焼肉、中華、パスタまでメニューに載っているナンデモ飲食店になってしまいます。
それでは、どれを注文しても美味しくはありません。
ヘアサロンの独自色
各ヘアサロンはプラスαが必要だと思います。
と偉そうに言うのも、お客さんはヘアサロンの経営者以上にヘアサロンをよく知っているところがあります。何故なら、お客さんにとって選択肢は星の数ほどあるからです。
お客さんは今、通っているヘアサロンに飽きてしまったり不満があれば、駅の東口から西口のヘアサロンに変えればいいだけ。もし、お客さんが引っ越しをすれば、今まで通っていたヘアサロンには足が遠のきます。
ヘアサロンにとって大切なのは、新規のお客さんにリピーターとなってもらい、且つ飽きさせないで浮気心を芽生えさせないように常に配慮する必要があると思います。
どの業界でも、新規顧客の開拓には時間も経費もかかります。利益が大きなビジネスは別として、それが経営を圧迫します。縁があったお客さんと末永く付き合っていく経営感覚が大切となるでしょう。
ちなみに、私が今まで通ったヘアサロンの中で、ビジネスが上手いと感じたサロンが1件だけありました。
美容業、店舗数・従事者とも過去最多 平成23年度衛生行政報告
Posted on | 10月 26, 2012 | 出典:理美容ニュース
平成23年度末の美容所数は22万8429店で、前年比5152店(2.3%)と大幅に増加した。5千店を超す増加は昭和53年以来33年ぶり。従業者数(美容師数)も47万1161人と1万4289人(3.1%)とこちらも大幅に増え、店舗数、従事者数とも過去最多を記録した。
厚生労働省は2012年10月25日、平成23年度末(平成24年3月31日)時点での理容美容などの生衛関係業の店舗数、従事者数を示す、衛生行政報告を発表した。<
22年度は東日本大震災の影響を受け、店舗数は減少したが、23年度はその反動もあり、大幅に増えた。5千を超える増加ぶりは、大震災の影響を勘案しても、予想外の増加といえる。
増加率は、昭和61年以降1%台で推移してきたが、2%台の増加率は昭和57年以来,29年ぶり。
従事者数も1万人を超す増加は平成18年以来5年ぶり。免許取得者数は減少傾向にあることから、美容業に復帰した美容師が増えたものと推測される。
2001年を100とした指数では、店舗数112.8、従事者数132.7と、今世紀になって美容業は一本調子の拡大基調にある。
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