遺伝子組み換え食品/GMOは本当に人体に安全なのか?

食品パッケージの裏側の成分表示を見ると、「コーン(遺伝子組み換えではない)」と印刷された物が多い。逆に「コーン(遺伝子組み換え)」と書かれた食品を見たことがありますか?少なくとも私は1度もありません。

ところが、ここで胸を撫で下ろしては早合点です。

注意深く成分表示を読むと、食品の中には「遺伝子組み換え品が混入している可能性があります。」と表示されていることがあります。

 

遺伝子組み換え食品を口にしている日本人

日本ではJAS法によって、遺伝子組み換え食品の表示を義務付けていますが、これは実のところザル法に近いと感じます。

コーンの多くは海外から輸入されていますが、流通過程で遺伝子組み換え品が混入してしまうことがあるようです。よって、混入割合が全体の5%までならば、食品の成分表示に「遺伝子組み換えではない」と表示できるのです。

その5%が割合として多いのか少ないのかは何とも言えませんが、勿論、ゼロであるのが望ましいでしょう。従来の種で自給自足の生活をしている人以外は、ほぼ遺伝子組み換え食品を口に入れていると考えた方がいいと思います。

 

遺伝子組み換え作物の誕生の背景

農業に雑草や害虫は付きもの。

それらが原因で農業経営の効率が悪化してしまいます。そこで、遺伝子組み換え作物に切り替えることで、農業経営を合理的なものに変えてくれます。作物の歩留まりが良くなり、農作物の生産コストも下がります。

 

遺伝子組み換え作物の「種」と「農薬」はセットで販売されています。遺伝子を組み替えられた作物に農薬を散布すると、それ以外の雑草や害虫を駆除が可能。農家にとって、魔法の農薬だけで手間をかけずに農作物だけが成長するから、願ったり叶ったりとなります。

更に、害虫が特定の遺伝子組み換え作物を食べると、その昆虫は死んでしまう。なお、昆虫以外の動物がそのような作物を食べても害は無いと表向きは言われています。

 

この遺伝子組み換え作物の種は”F1″で一代限り。

よって、農家はせっせと「種」を買い続けなければならない。セット品である「農薬」も同様です。

これにより、遺伝子組み換え作物の種と農薬を製造している会社は自国のみならず、他国の「食」をも支配しコントロールできるようになっていきます。(どこの会社が遺伝子組み換え作物の種と農薬を製造しているかは、検索すれば簡単に見つかります。)

もし、遺伝子組み換え作物が人体にまったく影響が無ければ、種と農薬を製造している企業も農家も全てが上手く回るように見えます。農作物の生産効率向上により、低コストで農作物を生産し流通させることができるのです。

 

しかし、遺伝子組み換え作物は地球上には存在しなかったもの。その安全性が十分に立証されているわけではありません。人体にとって遺伝子組み換え作物は未知の食料品。それを食べることで、胃腸系がどのように反応し、長期的に体にどのような影響を与えるのか未知数なのです。

 

TPPと遺伝子組み換え

戦後GHQ指導の下、日本の学校給食の現場では「米を食べないで、パン(小麦)を食べなさい」とされてきました。

子供の頃からパンと牛乳の食生活を採り入れることで、舌がそれに慣れていきます。これは将来、大人になってからの食生活に大きな影響を与えます。

 

結果として、徐々に日本人の「米」離れが進みつつあります。日本人が好んで食べるようになったパンの材料である小麦の自給率は低下を続け、今となってはその多くは輸入に頼っています。

今後、更に米に親しみが無く、パン好きな日本人だらけになったらどうなるでしょうか。米離れが進めば、コメの生産量は更に縮小します。反対にパン好きが増えれば、小麦の輸入量が増加します。

一事が万事、このような流れですから、日本の食糧自給率は下がり続けてきました。自国の食糧自給率が低いということは、私たちの健康と生命が他国によって握られているようなものでしょう。

 

[参考リンク]

 

・厚生労働省、遺伝子組み換え食品
https://www.heeday.com/h/ofkbb91q new_window_icon_black

 

◆TPPの後

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