益々、亜熱帯化している日本の夏。日本の夏の暑さは、東南アジア諸国と同等かそれ以上。
当ブログの管理人は何回かインドネシアのジャカルタへ行ったことがあります。もはや、日本の夏はジャカルタより暑いのです。
かつて、管理人がインドネシアの友人に日本の夏の外気温についてLINEしたら、「What?? 35℃!?40℃!?・・」なんて具合に驚きのレスが届いたのです。
真夏の炎天下、自動車のメーターパネルに表示される外気温が40℃を超える日があります。外気温が自分の体温より高いと、生命の危険すら感じます。
これほどまでに日本の夏は暑く、外気温が35℃以上の猛暑日の記録が夏の風物詩と化しています。
それにも関わらず、日本のビジネスマン達を眺めると、真夏でもスーツ&革靴姿を見かけます。いくらなんでも、これは異様な光景なのです。
日本の夏にスーツは、ただの拷問
うだるような暑さが続く日本の夏にもかかわらず、ビジネススーツを着たビジネスマンを見かけることがあります。
管理人は毎年のように不思議に思うのは、真夏の炎天下にもかかわらず、スーツ姿のビジネスマンは会社の厳格な社内規定と罰則規定によって厳しく縛られているのでしょうか?
大企業、中小企業を問わず、もし真夏に男性社員に対してスーツとネクタイ、革靴を強要している会社が存在するならば、経営陣は国際的な常識が欠けているのではないでしょうか?
同時に男性社員の健康を無視していると言わざるを得ないのです。
あるいは、そのような企業は日本文化とスーツの文化も知らないのかもしれません。
東南アジア諸国において、夏にスーツ姿のビジネスマンをあまり見かけませんし、ネクタイもしていません。
現地でネクタイをしなくても、決して相手に対して失礼ではありません。元来、東南アジアにネクタイの文化は無いのです。
当然、日本にもネクタイの文化は存在しません。
奈良時代から平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土桃山時代、江戸時代にかけて、日本男性はネクタイを締めていましたか?
暑い国々のビジネスマンの多くは上は半袖シャツ、下は薄手の長パンツが標準的なビジネススタイルなのです。
Suit is from England
そもそも、スーツの発祥の地はイギリス。
スーツはフォーマルな服として、世界に広まったスタイル。イギリスは日本のような高温多湿の国ではないため、スーツがフォーマルスタイル。
洋服は文字の如く西洋の服。スーツはもちろん、ネクタイも日本発のファッションスタイルではありません。
もちろん、日本でも、秋から冬、春にかけてはスーツスタイルでいいでしょう。
しかし、日本は6月から9月にかけて蒸し暑く亜熱帯と化すため、どう考えてもスーツは適しません。
女性は半袖ブラウスにスカート姿のため、まだいいでしょう。
他方、男性が夏場にスーツを着るのは根本的におかしく、滑稽に見えます。
蒸し暑くても、スーツの着用がフォーマルで格式が高いのでしょうか?汗だくになってスーツを着るのがダンディなのでしょうか?
いくらクールビズ・スーツを着ても、それで体がクールダウンするわけではありません。
毎年、梅雨の時期あたりから「冷感スーツ」と銘打って、風通しのいいスーツが店頭に並び始めます。
しかし、暑ければ上着を着なければいいし、無理してスーツを着なければならない理由があるのでしょうか?
夏季、男性も女性と同じく、上は半袖シャツが自然であり、下は薄手の生地でできた通気性がいいパンツが適切なのです。
身近な愛犬だって、春になれば自然とアンダーコートが抜け落ちて、風通しが良くなります。愛犬家でしたらご存知、これは換毛期。
そして、秋風が吹き始めて涼しくなってくると、再びアンダーコートが生え始めて体を冷気から守るようにできています。
日本の夏に革靴は不適
次に、管理人は日本の夏に革靴が適しているとは思えません。
通気性を考慮した革製のビジネスシューズは販売されているものの、表はすべて革で覆われています。このタイプは靴底に穴が開いていて、通気性が確保されています。
しかし、雨天時にこのビジネスシューズを履いていると水がシューズ内に侵入し、足が濡れてしまう大きな欠点があります。本当、最悪なのです。
いずれにしても、亜熱帯化している日本で蒸れてどうしようもない革靴を我慢してまで履く理由があるのか不思議。これは水虫の原因にもなります。
そもそも、昔の日本人はゲタを履いていました。
ここで、シューズメーカーは日本の夏に向けて、通気性を十分考慮したビジネス用シューズを設計して提案したらどうかと思います。あくまでフォーマル性を崩さないデザインを与えた夏用のビジネスシューズ。
ここで、靴業界が旗を揚げて「新・夏用ビジネスシューズ」と題して販売しても、国民がすぐになびかないかもしれません。
例えば、国が先頭に立ち、お偉い政治家と閣僚の方々が率先してそれを着用してPRした方がいいかもしれません。更に、オフィスで働く国家公務員、地方公務員は率先して夏用ビジネスシューズを履いたらどうでしょう?
女性用のビジネスシューズも同じ。
何も、日本は無理して西洋文化を取り入れる必要はありません。西洋の優れた点だけを学べばいいのです。
西洋の全てが優れているわけではなく、日本には西洋が霞んで見えるほど優れた有形、無形の文化が数多く存在しています。
逆に西洋が日本に学ぶべき点が多々あります。西洋は西洋、日本は日本なのです。
夏季、半袖Yシャツ+薄手のパンツでOK
エッ、管理人の夏のファッションスタイルはどうかって?
夏にスーツなんて着るわけがないでしょ。
ネクタイ?
とんでもありません。夏にネクタイなんて、呼吸が苦しくなります。暑さと呼吸困難でどうかなります。熱中症になります。冠婚葬祭のシーンは例外として。
夏は仕事中、半袖Yシャツに下は薄手の通気性が良いパンツでいいのです。どのようなシーンでも、それで相手に対して失礼ではありません。
日本の蒸し暑い夏に「スーツにネクタイを締めなければならない。」という社内規定や常識があるならば、それは、あまりにも非常識だと思います。
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