管理人はブログを書く前、テーマに関連したキーワードで検索することがあります。それは、なるべくネット上にダブった情報を発信したくない理由もあります。
インターネットマーケティングにおいて、SEOを無視することはできません。勿論、それがマーケティングの全てではありません。
SEOに拘っている人達の心理は「検索エンジンに上手く乗って、アクセスアップを目指したい。」という考えがベースになっています。
そして、検索結果の上下とアクセス数に一喜一憂するのです。
SEOが全て?
ビジネスとしてウェブサイトを制作し運営する以上、検索エンジンの存在は無視できません。しかし、検索エンジンを商業利用する以上、SEOを進めつつ、ビジネスモデルによってはネット広告を出すのが正しいと思います。
そもそも、検索エンジンを商業利用するためにネット広告が用意されています。しかし、ビジネスモデルによっては、PPC広告が適さないこともあるため、SEOを重視せざるを得ない場合もあります。
ウェブマーケティング
ここで、考えられるウェブマーケティングを書き出してみましょう。
・PPC広告
・SEO, SEM
・SNS
・メルマガ
・バナー広告
・相互リンク
・名刺に自社URLを印刷
・チラシ、パンフレットにURLを印刷
・会社の看板にURLを印刷
・封筒やレターにURLを印刷
・社用車にURLステッカーの貼付
・ペーパーメディアに広告を出稿時、URLを印刷
・電話帳にURLを印刷
他にも、自社のURLをPRしていく方法はあるでしょうし、今後も新たなネットサービスが誕生していくことでしょう。URLをより多くの人に知らせていく方法は多々あり、ネット上のSEO対策だけが全てではありません。
社内で正攻法によるSEOで上位表示が実現すると、日々安定したアクセスを確保できます。キーワードによっては、自然検索だけでもかなりのアクセスを集めているウェブは実在します。
そのような成功事例を目の当たりにすると、
「うちも・・」
という具合にSEOに熱を入れ始めるのです。
Time is money
勿論、社内でSEO対策に力を入れるのは前向きなマーケティングの1つです。しかし、忘れたくないのは、将来的に結果が出る出ないに関わらず、SEO対策によって確実に担当者の時間が奪われています。
時間が取られているということは、確実に人件費がかかっていることになります。
仮に、毎日2時間、社内でSEO対策を施していくとしましょう。
1ヶ月の労働日数を20日としますと、2時間×20日=40時間/月。SEO対策を始めて結果が出てくるまで、最低、数ヶ月は必要です。
3ヶ月で、SEO対策に関する実労働時間は約120時間。社員の人件費が時間あたり1,500円とすると、SEO対策費は3ヶ月で、1,500円×120時間=180,000円。1ヶ月あたりのSEO対策費は6万円です。
Time is money. = 時間はお金。
世の中にタダのものは存在しないのです。
Don’t put all your eggs in one basket.
いつの時代も明確な定義が無いのがSEOですから、SEOは奥深くて終わりがありません。
だからこそ、多くのウェブマスターが一度はSEOに意識を傾けた経験があるかもしれません。ところが、SEOだけに集中していると、あたかも井戸掘り名人のようになっていくような気がします。
井戸掘り名人は周囲の地形を見ながら水脈を探り当てていく、経験と勘の世界。最終的には運もあるでしょう。
SEOに囚われ過ぎると、言わば木を見て森を見ずの状態とも感じます。総括的なマーケティングが見えなくなってしまうリスクもあるでしょう。
マーケティング活動の中で1つの手法に囚われる事無く、やはりフルマーケティングが理想でしょう。フルマーケティングはリスクヘッジにも繋がります。
株式投資の世界でもリスクをヘッジするのは常識。1度にまとめて1銘柄に資金を投入したら、相場次第では身動きができなくなってしまいます。
英語でこのような格言があります。
“Don’t put all your eggs in one basket.”
これを直訳すると
「あなたの全ての卵を1つのバスケットに入れてはならない」。
つまり、「買ってきた全ての卵を1つのカゴに入れて、もし、あなたがコケたら全ての卵がパーになってしまう可能性があるよ!」という意味です。
SEOがマーケティングの全てではなく、マーケティング活動の中の1つの大切な要素といったマインドセットでいいと思いますね。
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