みんな大好きなラーメンは日本の食文化を代表する食べ物。ラーメンは、そばやうどんの世界とは異なり、麺とスープ、トッピングの組み合わせが自由な世界。
そばやうどん店の店主としては、ラーメンは日本の食文化に刺激を与えるルール無き世界に見えるかもしれません。過去の記事でも呟いていますけど、ラーメンは「麺版の総合格闘技」の世界。美味しければ、何でも有りの世界。
そして、管理人はラーメニストの端くれとして、ラーメンの味にこだわる一人。
管理人は地元のラーメン店のみならず、長距離移動する際は必ずと言っていいほど、予め移動先のラーメン店をチェックするほど。
食べログを使うことはあるものの、点数ランキングで店を決めることはありません。ただ、点数があまりにも低い場合はなぜだろうと考える時はあります。
管理人は食べログの点数を自分なりに咀嚼して参考程度にしています。
Contents
食べログの点数の算出法
(1)レビュアーによって影響力が異なる
食べログに表示される点数は各レビュアーが評価した点数の平均値ではありません。
aさん、bさん、cさん、dさん、eさんがそれぞれ3点、4点、3.5点、3.3点、3.9点と採点した場合、
(3+4+3.5+3.3+3.9)×1/5=「3.54」
とはならないのです。
今まで、食べ歩きの経験が豊富で食べログへの投稿が多いレビュアーの採点ほど、影響力があると考えられて点数が算出されています。初めて食べログに投稿したレビュアーの採点は、ほとんど点数に反映されないようです。
(2)評価が多いほど有利
例えば、4.5点の評価が3件ある店より、4.5点の評価が50件集まっている店の方が高く評価されます。
(3)不正対策
食べログの点数を出力するアルゴリズムは当然、非公開。しかも、そのアルゴリズムは定まっているわけではありません。不正防止の観点からアルゴリズムがチューニングされているようです。
(4)点数更新
食べログは毎月2回、点数の更新をしています。各レビュアーの影響度を勘案して点数が更新されています。つまり、投稿数が変わっていなくても点数が変動することもあるわけです。
以上のように、食べログの点数ランキングはあてにならないという声はあるものの、決して意味不明な点数評価ではありません。
つまるところ、人それぞれ食に対する好みが異なり、舌の感度も異なります。味が良くても店のサービスや清潔感が今一つであれば、評価を下げるレビュアーがいてもおかしくありません。
飲食店を総合的に評価して、人に伝えるのは難しいもの。
人それぞれ食に対する好みがあるからこそ、全国のラーメン店が経営を続けているとも言えるのではないでしょうか。
渋谷の人気ラーメン店の実力は?
管理人の経験として、食べログ検索で渋谷のとあるラーメン店がヒットしました。人気がある店で行列ができることもしばしばのようです。
JR渋谷駅で降りて早速、Google Mapを頼りに店が見えてくると10mほどの行列ができていました。15分ほど待ってから入店。
その店の看板となっている醤油ラーメンをオーダー。
着丼して、まずはスープの味を確認します。決して不味い部類の醤油ラーメンではないものの、行列に並んでまで食べたいレベルのラーメンではありませんでした。
他にも、食べログで調べた渋谷のとある「家系ラーメン」店に入ってみたものの、スープの塩味が強すぎたため、麺だけをすすって店を出た記憶があります。
そのような経験を何回か繰り返すと、食べログの点数は参考程度のものであることが見えてきます。
食べログの点数分岐点は3.50点
今まで、食べログに関しては様々な意見が飛び交ってきました。
管理人の経験でも、食べログの情報は参考程度。食の好みは人それぞれで、舌の感度もそれぞれ。化学調味料を好む人と出汁にこだわる人では、舌のセンサーが異なります。
もちろん、食べログは決して頓珍漢な点数ランキングを表示しているわけではありません。食べログは飲食店の場所と営業時間を知るためには便利なツール。
食べログ以外でも飲食店の情報をまとめているブログが数多いものの、今まで記事内容と味に乖離があったことが何度もあります。まあ、食べ物系ブログの運営事情は分かっていますけど、食べログと同様に飲食店の場所と営業時間を知るためには参考になります。
いずれにしても、食べログの点数分布として、3.50点未満のお店がほどんど。つまり、3.50以上のお店は少数派なのです。
「3.00点以上、3.50点未満の店」を目安に、食べログの点数ランキングを眺めながら、次のラーメン店を探し出すのも方法の一つ。
食べログの中で妙に点数が低い店があるならば、やはり味と値段、サービスのバランスに問題があるのかもしれません。
自分の口に合うラーメン店は自分の足で探す
食べログで3点台前半の店を探して、あとは自分の足で自分の口に合うラーメン店を探すのが王道なのかもしれません。中には、自分の口に合う大当たりの店が見つかるかもしれません。
管理人が今まで知らなかったラーメン店が食べログで見つかり、点数は3点台前半。無化調ラーメンを看板にしている店。
隠れ家的なラーメン店で住宅街に構えています。幹線道路から200mほど離れている場所ということもあり、ネット情報無しで見つけることが難しい店なのです。
そのラーメン店の看板ラーメンのスープは魚介系醤油とんこつ。
初めてそのラーメン店に入り、オーダーした醤油ラーメンはすぐ着丼しました。
早速レンゲでスープを口に運ぶと、鰹節の風味が口内に広がり鼻に抜けていきます。麺は全粒粉麺。いかにもラーメン職人が手間暇をかけて作り上げた高コストとも感じるラーメン。
その味に惚れてしまったのです。
しかも、店主の接客に明るさと元気があり、気難しい寡黙なラーメン職人とは一線を画しています。飲食店である以上、やっぱり、声を出して店の雰囲気を作るのが基本でしょ。
それ以降、管理人はそのラーメン店の常連客の1人として仲間入りとなったのです。
ラーメニストの端くれの管理人として、もしそのラーメン店を食べログで評価するならば、さすがに5点は無理ながら、4点台後半を与えます。
ちなみに、飲食店の世界のあるある現象として、ある飲食店がメディア等で派手に紹介されると一気にお客さんが集まり、味が落ちてしまうケースが珍しくありません。
常連客の心理
常連客の心理としては、一見さんが一気に店に押し寄せると、お店の雰囲気が変わってしまう事を懸念します。
子供連れのファミリーの中には、きちんと躾を受けていない子供が店内を動き回ったり騒いだりして、大勢のお客さんが落ち着いて食事ができなくなってしまうこともあります。
そんな事を想像すると、口頭で周りの人達に美味しいラーメン店を伝えていく方がお店の経営にもプラスかと思います。あと、LINEの特定グループに情報を伝えるのは憚れるならば、個別に伝えてもいい。
もし、相手がそのラーメン店を気に入ってくれたら、その人は周囲の人にそのラーメン店を伝えたくなります。本来、それが本当の口コミ。
デジタル社会の時代でも、昔ながらのアナログな口コミはじわじわと効果が表れてくるのかもしれません。あたかも、外部から被リンクが増えていくネットの世界のように。
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こんばんは。
食べログランキングの点数の出し方が自分で考えていたより複雑なのですね。店に入った人が10人いたら10人がつけた点数の平均が店の評判になると考えていましたがそうなるとは限らないのですね。ラーメン店のラーメンを実際に食べに行くとランキングやサイトの評判通りの味とは限らず当たりはずれがあると思います。ラーメンの本当の味はネットの評判より口コミの方が正確なのかもしれないですね。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
1000円でお釣りがくるラーメンにあれこれと文句は言えませんけど、値段以上のバリューを感じるラーメン店を見つけると、本当ラッキーです。
日本はラーメン職人が多い国。私たちはある意味、幸せだと思います。