しばらくインクジェットプリンターを使わないと、インクヘッドが目詰まりしていることがあります。クリーニング操作しても変化が無ければ、ディープクリーニングを選択することになります。
割高なインクカートリッジ
プリンターのユーザーとして、相変わらず純正インクカートリッジは割高感があります。この問題を解決するために、今までサードパーティーからあの手この手の対策品が発売されてきました。
すると、プリンターメーカーも対応策を講じるため、両者間でいたちごっこが続いてきました。
そもそも、プリンターやコピー機は内部に用紙を送るための回転軸やゴム部品、稼働部品が多く複雑な構造。このような機器は定期的なメンテナンスが望まれます。
実際、業務用コピー機の場合、販売会社と契約を結んで、定期的なメンテナンスを受けるシステムが普通です。
しかし、パーソナルユース品の普及タイプのインクジェットプリンターの場合、このようなメンテナンスシステムの構築は不可能です。もちろん、インクジェットプリンターのメーカーは修理サポート体制を整えています。
5~6万円のインクジェットプリンター、FAX、コピー複合機ならば、修理を依頼するユーザーがいます。しかし、1~2万円台の普及機ともなると、多くは修理を依頼するより買い替えを検討します。
インクジェットプリンターの耐久性
個人的には、インクジェットプリンター本体に、もう少しコストをかけて耐久性を上げてはどうかと思います。その分、若干の値上げは容認できるのではないでしょうか。
プリンターの販売価格を上げれば、メーカーの販売店に対する卸値がアップするため、メーカーはそこで利益を確保できます。そして、インクカートリッジの販売価格を下げればいいのです。
プリンターメーカーの利益の源泉を従来のインクカートリッジからプリンター本体へ移行させるのです。
プリンターの使用頻度が増えれば、カートリッジの販売量増が見込めます。カートリッジの売価を下げても、メーカーの経営を圧迫するまでには至らないと考えることも可能ではと思います。
プリンターの稼働頻度が高まれば、各パーツが消耗し劣化していきます。しかし、プリンターの耐久性が高まっていますから、トラブルの発生率は従来品よりは低いのではないでしょうか。最終的に不具合が出てきた時点で、メーカーに修理を依頼する、あるいは買い換えを検討すればいいのです。
このような変革を打ち出すことで、プリンターメーカーとユーザーとの間で、上手く折り合いがつく均衡ポイントが見つかると思うのですが。
エプソンの変革
2016年、セイコーエプソン(以下、エプソン)は約2年分のインクカートリッジを搭載したインクジェットプリンターをリリースしました。
このエプソン・プリンターは従来のスタイルである本体を安く売り、インクカートリッジで利益を出すビジネスモデルを自ら否定するモデル。
エコタンク方式と呼ばれるエプソンのインクジェットプリンター本体の価格は上昇しているものの、リフィルインクに割安感があるため、マーケットから支持されています。
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